雫。3 & 短編(12/11〜)

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裕「初めまして…」





裕「七瀬…さん」







.






.






.






！






！！







嘘…






「…裕…ッ」






裕「初めまして….ですよ？」






裕「私と…貴女は…」







裕太…

何…言って…








裕「初めまして…なんです、、、」





ゆっくり帽子とマスクを取った裕太






裕「今日、初めて会いました…」







何を言って…

まるで昔、裕太が主演した映画みたい







裕「そして…一目惚れしました…」





「…裕太？」








裕「旅人の木と一緒に、僕の家に来てくれませんか？」





「…え、」






裕「このままじゃ…僕も枯れてしまう…」







.







.







「…裕太…」






.






.






裕「ずっと…ずっと…探してた…」







裕「僕を生かしてくれる人を…」






裕「三年前の寒い日に大切な人を失ってから…」






.






.






裕「貴女を探してた…」






.





.






裕「七瀬、さん…」






.






.





「…ダメだよ、…」


私達は昔には戻れない









裕「お願いです、お友達からでいいので…

旅人の木の世話をしてくれるだけでいいので…」







裕「僕に生きる力をくれませんか？」







裕太…

TVで観るときは、化粧のせいか余り歳を
取ったようには見えなかったのに



こうしてみると、すっかり窶れてしまってる







裕「お願いです…」






裕「今日から…」







裕「今日から、ゼロから…始めませんか？」





.







.






「…い、や…」






裕「忘れられないんですよ、笑顔が…」






？





裕「笑ってるのに…泣き顔より哀しい…
別れた日の哀しい笑みが忘れられない」






裕「守りたかったのに…誰より大切だったのに…」






裕「手を離してしまった…」






.






.






.






裕太…





裕「お願いだから…戻って来て欲しい…」







裕「このままじゃ…俺は…生きていけない」







「…だ…め…、ダメ…」







裕「桃果に…赤ちゃんが産まれるんだ、Aが
いてくれた方が…きっと心強い…」





桃果が…母親に？







裕「初めての子育てって不安だろ？」




そうだった…
パニックになって横尾さんに助けて貰った






裕「帰って来て…」





.






.






.






裕「頼むよ、A…」





裕「お願いだ…」

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