雫。3 & 短編(12/11〜)

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泣いちゃ…ダメ






「…笑って…裕太…」






私も泣かないから…






貴方も…泣かないで



笑って







.







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「…裕太…」







.







.







「…貴方の笑顔を…見たいの…」






大好きな貴方の笑顔を、この目に焼き付けたい







最後…だから








「…裕太…」






裕「やだ」







裕「やだ、笑わない…」






「……」







裕「笑える訳ないじゃん…こんな時…ッ…」








「…裕太…」








裕「笑える訳ない…」






裕「笑える…….ッ…く、ッ」






「泣かないで…お願い」







「笑顔を覚えておきたいの…裕太…」







.






.






.






裕「…ッ、無理…無理だよ…」







裕「無理…ッ、………」





とうとう、裕太の頬を伝った涙







裕「……ッ…」








.









.







裕「無理ッ…」







.







.






.







「…裕太…」





「…それなら…」








.







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.







「…裕太、貴方は…」






「…私の笑顔を覚えてて…」






幸せだった私の笑顔を…覚えてて







.







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.









「…行くね」







裕「A！！」








「…さよなら…裕太…」







.







.








「…ばいばい…」


きちんと笑えてるかどうかわからなかった



それでも…私は

微笑んでみせたの







裕太は…

ぐしゃぐしゃな泣き顔だった



目尻にいっぱい皺を寄せて…

涙と鼻水でひどい顔だった








.







.







.








笑顔…見たかったのに





.






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最後の最後に

貴方の笑顔、見たかったな

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