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４−４ ページ32
「翔ちゃん」
「ん？お、ウイスキーボンボンか」
翔ちゃんはそれを一つ取ると、包みを解いてぱくん、と口に入れた。
「翔ちゃん、俺、チョコしか用意してないよ」
翔ちゃんは、ん？て顔をして。
「いいんだよ。俺があげたかったんだから」
「だって」
「雅紀、おいで」
翔ちゃんの側に行ったら、翔ちゃんは俺を引き寄せた。
「雅紀、俺に乗って」
膝をとんとんと触って、翔ちゃんはそこに俺を導く。
座ろうと思ったら。
「そうじゃない」
くるりと回転させられて、翔ちゃんと向かい合わせ。
「足、開けよ」
「翔、ちゃんの・・・変態」
翔ちゃんは微笑んだだけだった。
俺が翔ちゃんに従うのを知ってるから。
ゆっくりと翔ちゃんに跨がる。
「重くない？」
「大丈夫」
翔ちゃんを見下ろす。
変な感じ。
「もっと、きちんと乗って」
「ひゃん」
翔ちゃんにお尻を掴まれて、変な声が出た。
下から突き上げられる。
思わず翔ちゃんの頭にしがみつく。
「いつもと、逆だな」
「・・・うん」
「変な感じ」
クスクス翔ちゃんは笑った。
「いつもはこうやって、雅紀がしてるのに」
翔ちゃんは、面白そうに俺をしばらく突き上げた。
「ね、雅紀、どうしてウイスキーボンボンなの？」
「それは、ね。翔ちゃん、酔うと」
「酔うと？」
「凄く素直に乱れてくれるから」
「これぐらいじゃ、酔わないよ」
笑って言う翔ちゃんの頬を触る。
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年9月27日 21時
