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２−９ ページ21
翔ちゃんが好き、って自覚してから。
俺は彼女も作ってないし、そういうこともしていなかった。
また、潤くんの唇に触れる。
一度目と同じキスだけど、長い時間そのまま。
離れれば、もっと欲しくなる。
潤くんが・・・欲しくなる。
このまま潤くんを抱くのも、いいかもしれない。
潤くんが悪い、と。
こんなに煽った潤くんが悪い、と。
無理やりにカラダを開かれて、潤くんが俺にしがみつく。
翔ちゃんと抱き合ってる絵を想像してるせいか、潤くんでも全然違和感ない。
マズイ。
このままじゃ。
でも俺の気持ちと行動は真逆で。
俺は潤くんの唇にもう一度キスした。
そして舌を入れようとした時だった。
その途端、潤くんに引き離された。
「潤くん？」
俺の声は、ビックリするぐらい甘かった。
俺は自分が怖くなる。
俺は、翔ちゃんが好きなのに、どうして・・・。
「・・・わかりました、から」
潤くんは俯いたまま。
「あなたがどんなに櫻井さんを好きか、わかりましたから」
潤くんは立ち上がって、俺から離れる。
「風呂の、準備してきます」
そうして、浴室のドアに入っていった。
「潤くん・・・」
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年9月27日 21時
