俺の隣のすとーかーちゃん番外編 (ページ14)

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「何か、ありました？」

「何も。とても順調だよ、俺たちは」

「・・・そうですか」

潤くんは微笑んで。

「それは・・・よかった」

その声に、寂しさが混ざってる気がして。

「潤くん？」

思わず、潤くんの名前を呼ぶ。

「どうしたんですか？雅紀さん」

潤くんは不思議な顔をして、俺を見てる。

「ううん。なんでもない」

狭い店内には俺と潤くんとマスターしかいない。
ま、俺以外のお客とか見たことないけど。
潤くんの横顔をチラチラ見てると。
視線に気づいたのか、潤くんが俺を見る。

「本当にどうしたんですか。雅紀さん」

潤くんは微笑んで。

「今日は、本当に俺のストーカーみたいですよ」

と呟いた。

潤くんは覚えてないんだ。
ちょうど、去年の今日、だよ。
潤くんはいつも俺の味方で。
俺の背中を押してくれる。
今でも、思い出すんだ。
あの時のことを。