特殊捜査部隊【BTS】5

file98 ページ32

１人少ない食卓を囲み

後片付けをしながら

アルパカの隣に立ち食器洗いを手伝う








JN「おお！珍しくメギツネが食器洗いをっ」


「ほぼ毎日やってんだけど。眼球大丈夫？」


JN「ごめーん。僕の眼球は美しいレディしか映らない仕組みになってるんだ！」


「世界のほとんどが見えてないね。それ」









相変わらずアルパカは嫌味を言うけど

本心じゃないのが丸わかりだから

言い返すのが最近楽しい









１番私を嫌っていたアルパカが

皆と同じように話すようになって

月日を感じる







JN「ダメダメ。刃物は僕が洗うからメギツネはコップ洗って」







私を女の子扱いするようにもなっていて


普段から物騒なもの相手に戦ってるのに


たかが刃物を私に洗わせない







「こんな刃物くらい大丈っ…」

JN「ダメ！刃物触るの禁止。」

「わ…分かった」








食器洗いが終わればハンドクリームを

雑に塗りたくってくれる









「ハンドクリームとか使ったことないし！私には必要無いって…」


JN「そんなんだからモテないんだよ！男はね、手とか見てるんだから！ちゃんと塗りな。」


「ふーん…」


JN「ホラ！いい匂いする！」


「本当だ。いいね！」









アルパカとキッチンで笑っていると

大抵柱の影からグクがジーっと睨んでいる








たぶんアルパカと私が楽しそうなのが

グクの目には不思議な光景に映っているのだろう








JK「ヌナ。終わったら筋トレ付き合っ…」


「はいはい。いつものやつねー」







これも毎日の日課









リビングでテレビを見ながら
グクと私は自作の筋トレをする



ソファを使ったり
踏み台を使ったり
馬を使ったり←






「さっき先輩にメールして明日予定通り会うことになったよ」

JK「了解です。僕は二人を尾行しながら無線で指示を出します。気付かれないように気を付けてください」

「アンタこそ。尾行バレんなよ？」

JK「ご心配無く。尾行も得意なんで」

「痛痛痛っ…。もっと軽く乗って…」

JK「筋力不足なだけでしょ」







まさか


私達の会話を聞いていた奴等が

file99→←file97

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す