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きつくきつくもう一度抱きしめながら、そんな事を言うマーク
大好きなその背中に腕を回してありったけの力で抱きつく
『っマーク、ごめんね。』
マークにいっぱい謝らせてごめん、本当に謝らなきゃいけないのは私なのに
「うん、泣かないで。いいんだよ。Aの本心に気づいてからはソレすらも可愛くて仕方なかったんだ」
最初に彼氏ができたって聞いた時は正直本気で辛かったけどね？
右目だけ細めて私の鼻をきゅっと摘んでくる
『いつ気づいたの?』
「んー、忘れた。でも1年の頃には気づいてたかも」
もう一度抱きしめるとマークは私の後頭部に大きな手を置いて自分の首元に引き寄せた。
そこはマークの匂いでいっぱいで安心する。
『そんなに前から？ごめんね、ほんとに』
「んーん、本当はAが動くまで待ってるつもりだったんだよ」
『、、、いつまで待つつもりだったの？』
「え？んー、いつだろ。考えた事なかったな」
この気持ちが変わらない限り待ってたと思うけど
そう言って、身体を離すとマークはジッと私の目を見つめてきた。
「でも、もう見てられなかったんだよ」
これ。
いつもの悲しそうな顔で指差すのは薄らと残る私の二の腕のアレ
「途中で気づいたんだ、これは俺がAを車まで送った次の日に会うと必ず付けられてるって」
優しくそこを撫でながら痛い？って聞くから首を振って答える
「気づいてからもAが望んでるならそれで良いと思ってた。でも最近のAは俺にべったりで可愛くて可愛くて仕方なくてさ、どんどん気持ちが大きくなって俺のAに傷つけるなんて！って思うようになってきちゃって」
照れたように手をグーにして口元を隠すから止まっていたはずの涙がまた落ちてくる
それをまた笑いながらマークは拭ってくれて
「すごく嫌なんだけどね？でも、なんかさ。だんだんこれを見ると、これがAからの俺への愛情のように思えてきて」
なんとなくだったけど、、、ごめん
最低なのは俺の方だよ。だからもう泣かないで
そう言って近づいてきたマークは優しく私の唇にそれを合わせてきた。
あたたかい
何よりも安心するマークの匂いが私を包み込んでくる。
そっと触れるだけのそれは切ない程に名残惜しいのに心は一杯に満たされていた。
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
