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先生の話で内通者が先生側の人間だと明かされた。その言葉にクラスのみんなは動揺した。視線をあちらこちらに飛ばし、一人一人が全員の顔を見るように視線が飛び交った。全員、自分以外の人物を疑いだしたのだ。
しかしそれも落ち着き出す頃、数人がぽつりと呟いた。
｢ってことはあのフェイク動画を撮ったのは…里見？｣
｢お前があの動画を撮ったのか…？｣
静かに俯いた顔を上げた里見君は気だるそうに返事をした。それは確かに肯定の返事で、みんなの中に困惑の色が広がった。どうして里見君が、なんて女子の声も聞こえる。
男子が問いつめても里見君は口を割らなかった。黙ったまま、いつもの優しいイメージの彼とは似ても似つかない顔でただひたすらに先生を睨んでいた。
『……どうしてあんな動画撮ったりしたの』
｢言いたくない｣
『澪奈が何をしたっていうの?!』
深く詰めよれば、うざったそうに顔を背けた。その姿を見た皆が里見君に問いただす。すると我慢ができなくなったのか、怒鳴りながら話し出した。
「俺はあいつに傷つけられた！……だから！！傷つけよう、」
「里見、お前初めからドーピングのフェイク映像作るために！！あの動画を撮ったのか！？」
その里見君の言葉を遮って声を大にして言う先生。彼の言う通り、初めからドーピング疑惑をでっち上げるための計画だったのなら許せない。そう思ったけど、どうやら違ったみたいで。この動画を撮ったのは事実だけど加工が施されていたのは知らなかったみたいだった。
「ならお前が加工した訳じゃないんだな！？！」
「ああ！！！宇佐美の鞄にDVD入れたのも俺じゃあない！！」
声を荒らげ、俺じゃない。そんな言い方をする彼に嫌気がさした。まるで自分の罪の重みを背負わず、責任転嫁をするかのような発言に怒りが溢れ出し、止まらない。自分の席を立ち、里見君の席まで歩いていった。
近くに立つ私を見て彼は一言、何？と言った。
『なんで澪奈なの？！なんでそんな簡単に人を傷つけられるの？！どうしてそんなに軽く俺じゃないなんて言えるの？！』
堪忍袋の緒がプチンと音を立てて切れた。あの時、1日目の朝、甲斐君に掴みかかった様に頭が真っ白になる。どうして、なんでそんな簡単に、人を傷つけられるの。どうしてよ。
肩を掴んで、揺らして問いただして。泣きながら話す私は汚かっただろう。だけどそんなことを気にしていられないくらいに、悲しみが頭を支配していた
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年8月20日 18時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎(プロフ) - 初めまして！柊一颯落ちで物凄く嬉しいです！！更新待っています！これからも頑張ってください！！ (2021年2月26日 21時) (レス) id: bdaf0ebad8 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - しろごめさん» ありがとうございます！柊先生オチです(≧ω≦)bこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2019年3月16日 8時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
しろごめ(プロフ) - コメント失礼します！ぶっきー落ちと聞いて見に来ました！笑更新頑張ってください、応援してます！！(*´∀｀*) (2019年3月15日 23時) (レス) id: f6e80c062e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな x他1人 | 作成日時：2019年3月14日 23時
