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しぃんと沈黙が、再び。
またかぁなんて思いながら気まずい雰囲気を受け流すように視線を傾ける。
適当に見た地面は、長い間放置され続けている草花で荒れていた。
よく見ると、夜露といっていいのか、水滴が狭間見える星の光を受けて光っていた。
こんな場所でも光るものが。
そう思ってしまう。
でも、そうだ。
私の目的は、みなさんの目に光を灯すこと。
灯さなくてもいいから、光を受けられるようになってほしい。
あんな、死んだような目はやめてほしいのだ。
沈黙を破ったのは、薬研さんだった。
「…お前もだいぶ侵食…というか、侵されているみたいだが、あっちもけっこう…」
静かに始められた言葉は、考えがまとまってないうちに話し出したのだろう。
言いたいことは分かる。って言いたいけどもよく分からん。
私が侵食されててあっちも私に侵食されてるということですかい。
…私そんな変食じゃないぞ…。
「ぶっは」
薬研さんと私の視線が男性に集まる。
うっくくくくくくと、とてつもなく変な笑い方を披露している男性。
うわなんだこいつ。
薬研さんを見ると、薬研さんもまたなんだこいつ。という目で男性を見ていた。
男性はこほんと咳払いをひとつ、いつもの貼り付け笑みに戻る。
「…失礼しました。鈴さんが少々独特な考えを持たれていまして」
私かい。
まあそりゃそうだよなすいませんでした。
薬研さんは察したように、私になんだこいつといったままの目を向ける。
けっこう刺さりまするその目。
沈黙に戻って、頭を切り替える。
『………で、どういう意味ですか？…その、薬研さんの』
「ん、あぁ」
軽蔑の目をやっとやめてくれた薬研さんに内心とても安心しながらポーカーフェイスをする。
今、笑い出してしまいそうなのだ。
理由は、安心したからなんとかぽんとか。
薬研さんが口を開け、言葉を選んでいるのを見兼ねた男性が、話し出した。
「鈴さんの霊力には、神力が入っています。先ほど、忠告したでしょう。侵食され始めてるんです。ですが、あちらの方々も同様に、鈴さん、あなたの霊力に少しずつ影響を受けているんです」
ふむ。
そう頷く私を一瞥して、薬研さんは首を傾げる。
「でも、何でだろうな。俺たちだって神だ。神力と霊力は相性みたいなものが少なからずあって、こんな簡単に影響なんてされるはずないんだがな」
『それは』
本当は人が好きだからじゃないんですか。
＿＿そんなこと、口が裂けても言えなかった。
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ニャンコソバ２(プロフ) - 若葉さん» うわぁあ！！まだ見てくださってた方が…！！ありがとうございます頑張れます…！！ (2020年11月8日 10時) (
レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 更新待ってます！ (2020年11月8日 1時) (レス) id: 5ef262c096 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございますー！！！これからもどうぞよろしくお願いします！！ (2019年12月14日 6時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - この世界観すごく好きです！続きがすごく楽しみです！待ってます！！ (2019年11月12日 23時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - さらさん» うわぁあありがとうございます！！！！！オチは悩み中です…。いきあたりばったりで書いてる駄作者なので…。 これからも応援よろしくお願いしますっっっ (2019年11月5日 22時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年12月31日 17時
