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モトキはPCの電源を落とし、チクワとじゃれ始めた。
ンダホ「あれ?モトキ、編集済んだの?」
ついさっきまで必死に編集していたはずのモトキが、チクワと遊んでいるのだ。
モトキ「ん?ちょっと疲れたから、休憩」
そういうモトキをみて不思議に思ったンダホは、マサイとAが二人で話し込んでいる姿が視界に入った。
(ンダホ「なるほど、そういうことね」)
ンダホがモトキの近くに座ると、チクワがンダホの足をなめ始めた。
ンダホ「モトキ、つれーな。そりゃ。あんな様子、見せつけられたら」
ンダホがそういうと、モトキは無言のまま、チクワの頭をなでる。
少したって、モトキがぽつぽつと話し出す。
モトキ「Aはいつも通りだし、気にする必要はないとはおもうんだけど、なんかさ、見ちゃうとイライラすんだよな。・・・たぶん、マサイに嫉妬してんのかも」
モトキの苦笑いにンダホは大きくため息。
ンダホ「やせ我慢すんな。モトキの悪い癖。そのままAに言えばいいじゃん」
ンダホは足をなめていたチクワの頭をなでると、ゆっくり立ち上がり、マサイたちの方へ行ってしまった。
残されたモトキは、ンダホの背中を見つつ、自分の気持ちを整理する。
(モトキ「Aはオレの事、好きだって言ってくれた。けど・・・」)
思わず下を向いていると、チクワが股の間に入ってきて、下から心配そうに見上げていた。
モトキ「チクワ、お前やさしいな」
そう言って、チクワの頭をなでていた。
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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時