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興奮状態から落ち着いたマサイは、腕を組んで少しの間考えたのち、独り言のように話し出した。

マサイ「オレは・・・。Aのこと、大事にしたい。一緒にずっと笑ってたい。付き合うとか、じゃなくって。でも、あいつが、ほかの男と付き合うのは・・・ヤダ」

マサイのかわいいわがままに、モトキはちょっと笑ってしまった。

モトキ「・・・そのまま、Aにそう伝えたら?『彼氏を作ってほしくない』って。」

マサイ「それじゃ、Aがかわいそうじゃん」

マサイの言葉に、モトキはちょっと笑ってしまった。・・・本人の気持ちを尊重したいけど、自分の本心は、彼氏を作ってほしくない・・・。

分からなくもない心情に、モトキはマサイの頭をポンとたたいた。

モトキ「・・・ちょっと、A探してくる。さっき、マンション出て行ったし。」

マサイは、ちょっと情けない表情を見せるが、ここはモトキに頼むことにした。

マサイ「モトキ、わりぃ。オレが余計なことしたみたいで。」

モトキ「それは違うよ。マサイは、マサイの思うまま、動いたんでしょ?たださ、いきなり行動にうつすより、相談してほしかったね。・・・たぶん、みんなそういうだろうね」

マサイをようやく落ち着かせ、モトキはAを探しに、マサイハウスを出た。

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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時

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