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A「話す前に、ちょっとだけ。・・・あの二人、何かあったの?」
そう聞くと、シルクは、頭を掻きながら「ちょっとしたことでも二人が競い合うようになった」と話した。
シルク「表面上は仲いいし、多分、お互い信頼はしてるんだろうけど、なんかさ、『お前には負けたくねえ』ってのが出ちゃってるんだよね」
Aは「なるほど」と独りごちると、ビールを口に運ぶ。そして、慎重に話し出した。
A「どこから話せばいいんだか・・・。」
そう考えていると、シルクが自分の知っている情報を教えた。
シルク「マサイがAに告ったのは知ってる。あと・・・もしかしてだけど、モトキもお前に告ったんじゃないかって思ってる」
Aはシルクがそこまでわかっていると知り、驚き、気が抜ける。
A「なんだ、ほとんど知ってるじゃん。二人ともに告られたよ。で、私の気持ちも話した。以上!」
Aが至極簡潔に話すと、シルクは「あっそ」と一言いい、ビールを飲む。
シルク「・・・モトキは、マサイがお前の事好きだって知ってんだよ。マサイは、モトキがお前に告ったってこと、知ってんのかな?」
A「さあ・・。マサイじゃないからわかんないけど。シルクの話しっぷりだと、なんか、知ってそうだよね。」
シルク「そうだよなぁ・・・。」
ビールのお代わりを注文し、その間に、Aは二人の様子をシルクに聞いた。
その話に思わずAは独り、感想を口に出す。
A「モトキってば、自分が優位に立ってるって思ってるんじゃ・・・」
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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時