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〜21続き〜
マサイをカフェに呼び出したAは一足先に目的地へ着くと、コーヒーを注文し、マサイの到着を待った。
マサイ「ごめん、遅くなった」
走ってきたのだろう、マサイは息が上がっていた。
A「先に注文してきたら?待ってるから」
そういうと、マサイはあたふたしながら、飲み物を頼む。席に着くころには落ち着いてきたようだ。
A「ごめんね、いきなり呼び出して」
Aが謝ると、マサイはにっこり笑う
マサイ「いや、大丈夫。オレ、気になってて、撮影どころじゃなかったから、かえってありがたかった」
Aが少し困った表情をすると、マサイが「どうかした?」と心配顔。
A「ぺけたんから連絡もらって,『マサイがおかしい』って。もしかしたら、私が原因なのかな〜?って思ってさ。」
マサイ「Aのせいじゃないって。オレの心の狭さだよ。いらいらしてた。」
マサイが落ち込んだ様子を見せると、Aはふっと笑みを浮かべる
A「マサイ、やさしいね。私のせいだって言っちゃったほうが気も楽だろうに。・・・マサイの、そんなところ、大好きだよ」
思ったことをただ単に口にしたAだったが、マサイは「好き」という言葉にどぎまぎしていた。
すると、Aがふっと真剣な表情を見せる
A「昨日の、話。ちゃんとマサイには伝えないといけないから。・・・私ね、ずっと好きな人がいたんだ。昨日、ちゃんと、その人に自分の気持ち伝えられた。」
マサイはAの話に少し落ち込む。
マサイ「・・・じゃ、その人と、付き合うんだ」
A「・・・最後まで、きいて。私が告れたのは、マサイのおかげ。マサイが
ちゃんと私に伝えてくれたから。だから、私も自分の気持ちに正直になろうって思えた。」
少しだけ、寂しそうに笑うAの笑顔に、マサイは胸が痛くなる
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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時