検索窓
今日:27 hit、昨日:24 hit、合計:37,067 hit

19 ページ20

ジャングルジムから降りたモトキは、Aに近づくと、ポンとAの肩に手を置いた。

モトキ「ずりぃじゃん、Aばっかり」

モトキは、ぽつっとつぶやくと、「あのさ・・・」と話し始める。

モトキ「ごめん、Aの気持ち、気づかなかったよ。」

Aは”フラれる”と思い、涙がこぼれそうになるのをこらえる

A「気づかせないようにしてたもん。それに関しては成功だったね」

努めて明るく話すAの腕を、モトキはつかむ。

モトキ「そうじゃない・・・違うんだ。A、オレの好きな人、知らないでしょ?・・・Aなんだよ、オレの好きな人」

その言葉に、Aは大きく目を見開いた。

モトキ「中学から一緒だったけど、意識しだしたのは高校の時。だけど、この関係を壊したくなくて、ずっと黙ってた。・・・ダホちゃんは、気が付いてるかもしれないけど」

明らかに混乱している表情を見せるAに、モトキは笑ってしまう。

A「え?じゃあ・・・、モトキの好きな人って・・・。」

モトキ「そう、Aだよ。」

そこまではっきりと言われたAは、思わず涙を流した。

モトキ「え?オレ、なんかした?」

Aの涙に、困り果てるモトキにAは笑った。

A「びっくりして、うれしくって。・・ごめん、泣くつもりはなかったんだけど」

そういうと、Aは涙を拭き、にっこり笑った。

A「モトキ、ありがとう。これで、お互いすっきりしたね。・・・マサイには、申し訳ないけど、ちゃんと言うよ。・・・それと・・・」

Aは言いにくそうに、一瞬黙ったのち、モトキにあるお願いをした。

A「今までの、メンバーの関係を崩したくないから、少しの間、このままでいてくれないかな?『付き合う』ってことは今すぐにはできない・・・」

そういうと、モトキも大きくうなずいた。

モトキ「オレも同じだよ。時期を見て、メンバーに話してからって思ってる」

二人は、お互いの顔をみて、笑いあった。

どーも、作者でございます 弐→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。