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マサイがAに告った・・・そのこと自体、メンバーはそんなに驚いていなかった。
ただ、ぺけたんは、モトキの様子が気になって、そわそわとしている。
そのようす
モトキ「・・・何?ぺけ。」
心配そうに見ているぺけたんの視線に、モトキが気づいた。
ぺけたん「いや、大丈夫かな〜って思ってさ」
モトキ「大丈夫も何も、なんもないし。」
モトキとぺけたんがこそこそと話している様子に、シルクが大きめの声で話し出す
シルク「・・・あいつがどう考えるか、あいつしかわからんし、オレらがどうこう言うことでもないだろうよ。ただ、後悔だけはしてほしくないな。マサイもだけど、モトキも」
モトキ「なんで俺も?」
ちょっとむっとした表情になるモトキに、シルクはまっすぐ向き合い、言った。
シルク「モトキ、Aのこと、好きだろ?」
その一言に、モトキはうっと言葉に詰まる。
その様子にシルクはちょっとだけ確信をもって話し続けた。
シルク「もしかしてだけど、ぺけはそのこと知ってたんじゃね?」
ぺけたん「・・・まあね。高校も一緒だしさ。見てれば・・・ね」
気まずそうに答えるぺけたんに、モトキはため息をついた。
モトキ「だからって、昔の話、蒸し返すことないじゃん。今はマサイの事でしょ?オレは関係ないじゃん」
ふてくされるモトキにマサイが注意した。
マサイ「でも、好きだったってことでしょ?ちゃんと聞いてからじゃないとオレ、どうしていいかわからなくなる」
マサイの口調は落ち着いているが、表情は怒っていた。
モトキはマサイから視線を外しつつ、話す。
モトキ「昔の事だよ。今は、『メンバー』としてしか考えてないし。」
ぼそぼそと話すモトキにザカオも注意した
ザカオ「もっきゅん、本当にそれでいいの?」
モトキは誰とも視線を合わせようとせず、立ち上がる。
モトキ「とにかくだっ。今はマサイがAに告ったことを気にしなきゃ。マサイ、頑張れよ」
そういうと、モトキは荷物を持ち、マサイハウスを出て行った。
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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時