検索窓
今日:25 hit、昨日:24 hit、合計:37,065 hit

ページ1

マサイハウスでの撮影日。
久々に動画撮影に参加できるとあって、Aは一足早くマサイハウスに行っていた。
家主のマサイは、まだ編集中。

A「マサイ、チクワと遊んでていい?」

編集部屋の近くの廊下から声をかけると「いーよー」とマサイの声がした。

Aはチクワとじゃれて、ひとしきり遊ぶと、チクワに話しかけた。

A「ねぇ、チクワ。チクワなら、どう思う?このままでいいと思う?」

チクワが答えてくれるわけではないのだが、誰かに話したかった。

マサイ「・・・お前さ、なんかあった?」

いつのまにか、マサイがAの近くに来ていたようだ。チクワはマサイの足にじゃれつく。

A「大したことじゃないんだけどね。たださ、誰かに聞いてほしくって。それがチクワだっただけよ」

マサイに抱っこされたチクワの頭をAがなでながら、「チク、ごめんね」と謝った。

マサイはゲストルームを出て行こうとするAを見て、たまらず声をかけた。

マサイ「なあA。オレに何かできることない?」

そう言われ、Aは振り返った。

A「そうねえ・・・。じゃ、寂しくならないように、『ハグ』してくれる?」

冗談めかしてマサイに言うと、マサイは一瞬驚いた表情を見せた。

その様子にAは思わず、笑ってしまう。

A「・・・冗談だって。私、多分大丈夫だから」

そう言って部屋から出ようとしていると、チクワが足にじゃれてきた

マサイが抱いていたチクワを下におろしたのだろう。

Aがまた、チクワと遊ぼうかと思っていると、後ろから小さなマサイの声がした

マサイ「・・・ハグ、してやるよ。お前がそれで寂しくないんなら」

驚いてAはマサイを振り返った。

マサイ「我慢すんなっていっつも言ってんじゃん。」

ちょっと怒ったような表情のマサイに、Aは小さくため息をつくと、笑った。

2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。