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(彼女)side
ふと食べものの良い匂いがしてきて目を覚ました。
のそのそっと起きていけばキッチンに立つ石川くんの後ろ姿…。
「あ!起きたの?もう大丈夫?」
「うん、思いのほか凄くよく寝てしまった…。」
石川くんが持ってきてくれた毛布にくるまれば、やっぱり凄く心地良い匂いがして…少しドキドキする…なんて思いながらも気づけば眠っていた…。
「今何時?」
「18時くらい。ホントよく寝てたね!」
「三時間も寝てたの!?…わぁホテルのチェックインどうしよう…。」
「ごめん、どうにかして勝手に済ませちゃった。」
「いや、ありがとう。何かあると会社に連絡いっちゃうから、助かりました。」
「てか、今日は泊まんなよ。俺、今日のAちゃん、一人にできないよ。」
「いや、でも、悪いし。これ以上迷惑かけられない」
「いや、今日に限ってはこのまま帰られたほうが、心配で迷惑!」ピシャリと言い切られてしまった。
そこまで言われてしまうと、申し訳ない気持ちいっぱいで了承せざるをえなかった。
いったい石川くんは私のことをどう思ってるんだろうか…。
出会いからいって良い印象はないだろうし…。
今まで散々石川くんの善意の優しさに甘えてきていたことに気づく…。
自分の気持ちに気づいてから、よくもまぁあんなに何も考えず触れて、匂いを堪能することが出来てたなぁ…なんて恥ずかしく思う。
前にもまして、彼の香りに包まれたいし触れてみたいと思うのに…、自分の気持ちがバレそうで恐くて、もう前みたいに気軽にはいかなかった。
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tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます! 本当に汗かいても爽やか!凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります!! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!! 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!!飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします! (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tomo1211 | 作成日時:2019年10月24日 8時