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ホテルのチェックインがあるからもう行かなきゃって彼女が立ち上がったときにフラッとよろけた。

俺はとっさに腕を掴んで

「大丈夫?」って聞けば

「大丈夫!」って歩こうとしたけどまたしゃがみこんで頭を抑えている。

顔色が良くない…。

「ごめん、多分貧血…。少ししたら落ち着くから」

「ウチで少し休んでいけばいいよ。」

「大丈夫…。すぐ元に戻るから、ちょっと待ってて…。」

っていう彼女をスッと抱き抱えてソファーに寝かせた。

「俺が心配だから、お願いだから落ち着くまで寝てて」と言えば

「ありがとう」と素直に応じた。

毛布を取り出してきてかけてあげた。

「来たときから体調悪かったの?」

「…仕事で残業が多くて。半分は多分あの人の嫌がらせ…。でも、負けたくないから頑張って…。色々考えちゃってあんまり寝られなくて…。」

「最低だな。あんまり無理すんなよ…。」
って頭を撫でれば

「今日は本当は石川くんに会えるの楽しみにしてたの。元気もらえると思って…なのに、こんなんでごめん…。」

「謝らなくて大丈夫。
…俺いると寝にくいでしょ!?ちょっと買い物に出るから気にしないでゆっくり寝てな。」





スーパーで食料品を買って帰って来てみれば、俺の毛布を抱え鼻まで顔を埋めて寝ている彼女…。

寝ててくれていて安心したし…、その寝ている体勢が可愛くて不謹慎にもニヤけてしまった。

"そんなに俺の匂いが好きなら、俺の自身を好きになればいいのに…。"

そう思いながら彼女の顔を撫でたのだった。

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tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます! 本当に汗かいても爽やか!凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります!! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!! 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!!飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします! (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tomo1211 | 作成日時:2019年10月24日 8時

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