CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判 ページ37
『おっ！なんか御通夜みたいになってきてるし、そろそろ投票いっちゃう？』
空気の読めない天使の声が、嫌に裁判場に響く。
「…茶番ちゃん」
『なに？やめろって？そんなの駄目駄目！それに話し合うことなんてもう無いでしょ？』
私が名前を呼ぶと、茶番ちゃんは面倒くさそうに軽くそう遇った。
そして私の次の言葉なんて聞かずに、人差し指を高く上げる。
『それではお待ちかね！投票タイム〜』
とは言えここにいるのは、自分の命が最優先の人たちばかりだ。
大先生を助けることなんて考えず、茶番ちゃんに言われた通りに電子生徒手帳で投票していく。
残念ながら私も、その一人になるしかなかった。
「投票結果は〜」なんていいながら、茶番ちゃんは長いドラムロールを流す。
茶番ちゃんの後ろに現れた大画面を、ただ見ていることしかできなかった。
『ハナマル大正解！！ひとらんらんを殺したのは超高校級の臨床心理士、鬱先生でした〜！！』
画面に現れた投票数は全てで10票。
電子生徒手帳も開かず突っ立っている大先生を見るに、投票しなかったのは彼だろう。
これから処刑されることを思えば、投票なんてあってもなくても同じだ。
「大先生…」
「ごめん、ごめんな皆。でも俺は悪くない、げどちゃんが突然殺そうとしてくるから…俺じゃなくたって、皆も加害者になってたかもしれんやろ？」
「正当防衛やん？」なんて言う大先生に、同意する人は誰もいなかった。
結局首を締めたのは大先生の意思だ。
それは正当防衛でもなんでもない、立派な殺人。
「…でも、らんらんはなんで大先生を殺そうとしたんや？」
「そや、他でもない大先生を狙った理由って」
ロボロくんとゾムくんがそう言うと、茶番ちゃんが「説明しよう！！」と入ってきた。
大きな丸眼鏡をかけている。
今回は紙芝居ではなく、大画面を使うようだ。
『えー、まず今回の推理。Aの回答はまたもや満点回答だったわけでーあります』
いつもとは違う変な口調に変な声真似をする茶番ちゃん。
『親睦会の準備をするため、一人メディアルームに残っていた大先生の目の前にひとらんらんが現れ、彼を殺そうとしたのでーあります』
「…なあ、それ誰かの真似？」
『しかし大先生は間一髪殺されず、そして逆に殺すことに成功したのです』
茶番ちゃんはコネシマくんの疑問も無視して続けた。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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