CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判後編 ページ30
「でもやっぱり、机の角に頭をぶつけたってのは違う気がする」
「なんで？」
マンちゃんの言葉にエーミールくんが聞き返すと、彼は「ん〜、だって」と続けた。
「ひとらんの後頭部の裂傷から、白いかけらが出て来たから…」
「白いかけら？」
あの場にいなかったロボロくんは、見ていないかけらを想像することしかできないようだ。
それに見兼ねたマンちゃんが、「これくらいの」と指で形を作りながら説明をする。
「多分元はセラミックスやと思うけど…普通机の角に頭ぶつけて、そんなもの入る？」
「入りませんね、倒れた先に粉々になったセラミックスが落ちていたなら別ですけど」
顎に手を添えながら言ったショッピくんに、マンちゃんは「やんな」と強調して言った。
あの時メディアルームの床に粉々になったセラミックスなんて落ちていなかったし、そもそもセラミックス自体が置かれていなかった。
「つまりそれって、ひとらんは別の場所でセラミックスを鈍器代わりに殴られたってことにならん？」
「別の場所！？」
そう言ったマンちゃんに、大先生は驚きの声を漏らした。
「殺されそうにまでなった犯人が、わざわざセラミックスを取りに行ってメディアルームに戻ってくる余裕はないだろうし…」
「そう。だからセラミックスが置いてある部屋が、らんらんの気絶した現場やと思うねん」
グルちゃんに続くように、冴えているマンちゃんは人差し指を立てながら言った。
セラミックスが置いてある部屋？
それなら私も捜査中に見つけていたはずだ。
「…それってもしかして、超高校級の臨床心理士の研究教室かな」
「大先生の？そんなところにセラミックスなんて置いてあったっけ」
私の発言に、コネシマくんは首を傾げた。
「勿論、大先生は臨床心理士だからセラミックスなんてただの部屋の飾りでしかなかったけど。並んだ棚の中に陶器人形がいくつか置いてあったよね？」
コネシマくんは私の問いかけに「そういえばあったような、なかったような」と曖昧な回答をする。
どうやら聞く人を間違えたようだ。
「大先生の研究教室はメディアルームからも近いし、殺されそうになった犯人がそこへ逃げ込んだのかも」
「俺の研究教室に…？」
大先生はごくりと大袈裟に喉を鳴らしながら唾を飲む。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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