CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判後編 ページ28
「親睦会の準備中、らんらんが三人に配ってたやつか」
コネシマくんは思い出したように言った。
親睦会の準備に参加していた人なら、分かるだろう。
「あれに何か混ぜられてたから、三人が体調不良になったってわけか！」
「でもその何かって何なん？」
閃いたように言ったエーミールくんに、ゾムくんは尋ねた。
案の定エーミールくんは「それは知らん」と頼りなく言い放つ。
スムージーの中に混ぜられていたものって多分…
「超高校級の臨床心理士の研究教室から無くなってた、抗うつ薬だよ。私たちの体調不良はその副作用じゃないかな」
「抗うつ薬？」
「てか、また薬なくなってたんか」
呆れたようにグルちゃんは大先生を見た。
とはいえ薬がなくなったのは大先生の所為ではない。
「私たちの症状を聞いたとき、大先生は薬のことに気が付いていたんだよね」
「うん、薄々は。でも大ごとにしたくなかったし、確信もなかったから言い出せんで…」
体調を崩した三人が、ひとらんくんからのスムージーを受け取っていた。
偶然とは言い難いだろうし、ひとらんくんが誰かを殺すつもりだったのは間違いないだろう。
「…でも、ひとらんは何でそんなことしたんやろ」
「その三人のうちの誰かを殺すつもりだったとか？」
マンちゃんの疑問に、兄さんが答える。
いや、ひとらんくんが私たち三人の中の誰かを殺すつもりなんてなかったはずだ。
薬を盛られた理由はまた別にある。
「分かった！事件が起きた時間を曖昧にするためや！」
思い付いたように手を叩いて言ったのは、隣のロボロくんだった。
それにしんぺいくんが「時間を曖昧に？」と首を傾げる。
「解剖医のしんぺい神が捜査に居らんかったら、死亡時刻が分からんままやろ。現に俺らもそれで困って、目撃情報から時間を絞ったし」
「きっとひとらんくんは昨晩のうちに誰かを殺して、今朝偽装工作を済ませるつもりだったんじゃないかな」
「…まるで今朝殺されたかのように、事件現場を偽装するために」
ロボロくんと私の予想に、グルちゃんは低く納得したような声を漏らす。
すると大先生は「えっ、じゃあAちゃんとロボロは何やったん？」と眉を顰めた。
「ロボロさんとAさんは、しんぺい神さん一人を狙ったと悟られないためのカモフラージュでしょ」
それには私の代わりにショッピくんが答えた。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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