CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判前編 ページ19
「まさかシッマと同じ意見になるときが来るとは思わんかったわ」
「あっ、やっぱ大先生も？」
大先生はそう言いながらポケットの中に手を入れた。
そういえば彼も、捜査中にエーミールくんが犯人だろうと言っていた。
こんなに疑われやすいだなんて、エーミールくんは一体何をしたんだろうか。
「エーミールが犯人やと思う理由は簡単！茶番ちゃんから配られた動機や」
「茶番ちゃんから配られた？」
「忘れとるやつもおるかもしれんけど、エーミールが動機で指名されたのはひとらんだったはず！つまりエーミールにはひとらんを殺す動機があった！」
コネシマくんは自信満々な様子で言い切った。
大先生も「ちょっと違うけど、俺も同じ意見」と言って、エーミールくんを見る。
「なんか捜査中も見とって怪しいんよな、言動が」
「そうかな、一般人らしい反応だと思うけど…」
「超高校級の臨床心理士の勘ってやつ？」
「そんなところ」
マンちゃんが尋ねると、大先生は頷いた。
しかしグルちゃんは納得いかないようで「いやー、エミさんなー…」と唸り声を上げる。
「犯人じゃないが故にこの言動してる可能性も…」
「俺からは、悪行がバレそうになった犯人の言動にしか見えんな」
言い切る大先生に、調子付いたコネシマくんは続けた。
「つまり、犯人はエーミールや！ひとらんらんの首を絞めてホワイトボードに磔にした！これで決まりやろ」
本当にそうなのか？
私は思わず疑問を抱く。
ただそれだけの単純な出来事の割には、まだ解決していない事が残りすぎている。
まだ私たちの知らない、犯人とひとらんくんのやりとりがあったはずだ。
まずはそれを突き止めないと。
「エーミールくんが犯人じゃないとはまだ言い切れないけど、もっと事件のことを詳しく話し合う必要もあると思うよ」
「Aさん…」
「それだけなら、エーミールくんの他にもひとらんくんを殺せた人はいるよ。始めからエーミールくんだけを責めるのは可笑しいと思う」
そう言うと、話の分かるコネシマくんは「確かにそやな」と顎を触った。
エーミールくんはすっかり私に感動しているようで、期待の目を向けてくる。
「しゃーない、俺がこの話し合いでエーミールの有罪を証明してやる！」
「っえ、無罪じゃなくて？まじ？」
一人戸惑うエーミールくんをおいて、私たちは事件について話し合うことにした。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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