CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 捜査 ページ15
「そういえばAちゃん、俺の研究教室入ったりしてないよな？」
「…え？」
「いや、疑ってるわけやなくて。ただ確認のために」
突然尋ねてきた大先生に、私は首を傾げた。
一体何を疑うんだ、と思いつつも「入ってないよ」と返す。
「何かあったの？」
「俺の研究教室にあった、抗うつ薬がなくなっとってさ」
「抗うつ薬？」
「毒薬とはまた違うけど、副作用が強いから使い方誤るとヤバいんよな」
成る程、疑うとはそういうことだったのか。
シャオロンくんのときの毒薬といい、この環境の中で薬とは無くなりやすいものらしい。
「Aちゃんじゃないなら安心した」
「よかったよかった」という大先生だが、彼の顔は相変わらず曇ったままだ。
当然だろう、誰かが副作用の強いその薬を持ち出したことには変わりないのだから。
「…大先生の研究教室、捜査しに行ってもいい？」
「っえ？あ、うん、ええで」
私は大先生に確認をして、臨床心理士の研究教室へ向かうことにした。
どうやら大先生もついてくるようだ。
臨床心理士の研究教室について、敷かれた絨毯に足を踏み出した私は、ジャリッと何か硬いものを踏んでしまった。
今日はやけに何かを踏みつけてしまう日だと思いながら、私は入ってすぐの出入り口前で屈み込んだ。
「ん？どうした、Aちゃん」
「さっき、何かを踏んで…」
私は指で絨毯の毛をかき分けると、小さくて白いかけらが数粒落ちていた。
それを一つ手に取り、指で撫でる。
ひとらんくんの頭から出てきたセラミックスとそっくりだ。
「なん、それ？」
「セラミックス…多分、だけど」
「セラミックス？」
膝に手をつきながら私を見下ろす大先生に、私はセラミックスのかけらを手渡して立ち上がる。
部屋の中を見渡すとゴミ箱を一つ見つけた。
出入り口の前から退け、ゴミ箱の中を覗き込むとバラバラに割れた陶器人形が捨てられていた。
備え付けの棚には、同じような陶器人形が並べられている。
ここから一つ落として、割れてしまったのだろうか。
でも、それと同じかけらが何故死んだひとらんくんの頭の中から出て来たのだろうか。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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