CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 捜査 ページ14
その後もメディアルームを見て回ったが気になったことと言えば、グルちゃんの話を聞いたゾムくんが思い出したようにまたエーミールくんを揶揄い始めたことくらいだろう。
私は死体をホワイトボードに吊るしていたロープの出所を探すことにした。
私が丁度メディアルームを出たところで、エーミールくんの研究教室に誰かが入っていくのが見えた。
私はその人物を追いかけるように、超高校級の警備員の研究教室に入る。
「わ！！…吃驚した、Aちゃんか」
突然叫ばれて、私は目を見開いたまま固まってしまう。
私が追いかけて来た人物は、どうやら大先生だったようだ。
彼は相変わらず着崩した白衣を羽織り直した。
「大先生、なんでエーミールくんの研究教室に？」
「いやAちゃん、ここだけの話な」
そういうと彼は、声をひそめて私に顔を寄せた。
私もつられて、大先生の方へ耳を傾ける。
「今回の事件の犯人、俺はエーミールじゃないかと思ってる」
「…エーミールくんが？」
なんでまた、と私が続けるより先に大先生は「だから、俺はここで証拠を集める」と言った。
大先生は、意味もなく人を疑うような人じゃない。
きっと彼なりに、エーミールくんが犯人だと思う理由があるのだろう。
私も彼につられて、部屋の中を見渡した。
腕章や制帽などのスペアが、まるで展示されているように幾つも並んで壁に掛けられている。
その中には、白いロープもあった。
「…あれ？」
しかしロープだけは他の道具と違い、何故か三本分スペースが空いている。
これだけ綺麗に展示されていて茶番ちゃんの不備なんてことはないだろうし、何処かでその三本を使ったのだろうか。
そんなことを考えていると、大先生が「あっ」と何かを見つけたらしく声を漏らす。
「懐中電灯なんてあったんや、一本借りてこっかな」
「夜は廊下真っ暗だもんね」
「でも、二本なくなってる。何で？」
ロープと同じように懐中電灯も二本足りていないようだ。
それは恐らく一本はエーミールくん自身が見回り用で持っていて、もう一本は私が借りているものだろう。
とは言え、夜に出歩いていることをわざわざ大先生に言う必要もない。
私は彼に「何でかな？」と白々しい態度をとった。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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