キュウ! ページ10
私が向かった先は母校の千鳥山中学。
青葉城西高校からは少し距離がある。
でも、今行かなきゃ行けない気がして、
今じゃなきゃいけない気がして、
母校の体育館へ向かった。
「……ハァ…ゆ、夕!!!!」
体育館について、息を整えながら、私は幼なじみの名前を呼んだ。
「お!A!」
夕は私に気づいて、近くまで来てくれた。
身長は私と同じくらい、いや、少し小さい彼の名前は西谷夕。
私の幼なじみで、
ただのバレーバカで、
ただのチビで、
バカうまいリベロで、
私にバレーの面白さを教えてくれた人。
「A、どうした?」
「練習中にごめん、話を聞いて欲しいから一緒に帰ろう?」
「おう!」
そういうと、夕は練習へ戻って行った。
千鳥山中学校男子バレー部は、徹くんたち北川第一にも負けない強豪校だ。
そして私の幼なじみの夕は、レギュラーのリベロ。
私は中学2年からの1年間、この男バレで、マネージャーをやっていた。
中学1年の頃は女子バレー部で選手をしていた。
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作者名:とまと | 作成日時:2022年9月19日 1時