サンジュウロク! ページ37
「ねえ、Aちゃん。」
部活を終え、今日は徹くんと一緒に帰っていた。
「Aって…呼んでも、いいかな…?」
少し照れた顔で、徹くんは聞いてきた。
「うん、もちろん!」
私は嬉しくて、つい大きい声で言ってしまった。
「じゃあ、Aも、徹って…呼んで欲しい、かな」
「う、うん!
と、徹…!!」
恥ずかしくて、徹の名前を呼んだ瞬間に、下を向いた。
すると、少しして、徹は私の腕を引っ張って抱き寄せた。
「A…!かわいすぎる…!!」
そういってギューッと強く抱き締めた。
そこに愛を感じて、
とっても暖かくて
徹の背中に手を回そうとした時だった。
「おー、バカップル発見〜」
「いや〜お熱いね〜」
「早く帰ろよ、グズ及川」
同級生の3人が私たちの横を通ったのだった。
とっても恥ずかしくて、帰りはずっと俯いていた。
その横で、徹はギャーギャー話しながら、楽しそうにしていた。
「A」
横にいた岩泉に話しかけられた。
「幸せか?」
「うん、もちろん」
そう言うと、岩泉はならよかったと笑って、徹のお尻を蹴っていた。
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作者名:とまと | 作成日時:2022年9月19日 1時