ニジュウヨン! ページ25
次の日、いつもなら朝イチに教室に来る徹くんは、来なかった。
お昼も、宣言通り彼女と食べたのか、来なかった。
もちろん、部活にも来なかった。
今日は一度も、徹くんに会わず終わった。
そして、その次の日も、
また次の日も、
次の日も、徹くんに会うことはなかった。
そして、次の月曜日。
「おーい、岩泉!A!」
呼ばれた方を見ると、花くんと松くんがいた。
「一緒に帰ろうぜ!」
そういう松くん。
私と岩泉は頷いて2人に近づいた。
「徹くんは?」
「迎えに行く頃には教室にいなかったんよな」
そう答える花くん。
横で岩泉は、少し重苦しい雰囲気で考え事をしていた。
「そもそも、あいつ学校に来てるのか?」
怪訝そうに言う松くん。
部活出禁になった日以降、私も徹くんには会ってなかったから、わからなかった。
そこで口を開く岩泉。
「学校には来ている。」
「そっか」
それから、徹くんの話はやめて、私たちは学校を出た。
私たちの月曜日は、マックによってカラオケに行くというのが定番だった。
だからその日も、そのコースで帰った。
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作者名:とまと | 作成日時:2022年9月19日 1時