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私が選んだのは音楽部
と言っても、先輩は2年生しかいなく、
ほとんど合唱しかやらないそうだ
私がこの部活を選んだ理由は
高校生になって初めてできた友達に誘われたこと
週に3回しかないこと
音楽が好きだということ
この三つがあげられる
「ま、Aらしいな」
「蒼琉のテニス部もね」
席が隣ということもあって、
私たちはほとんど二人でいることが多い
だから、初めて出会う人達は、
私たちが付き合っているのか聞いてくる
いつも、彼が答えてくれる
彼がいない時は、なぜか
杉村くんが答えてくれている
「杉村くんは、ずっと私たちといるけど、
他に仲のいい人いないの?」
彼が先生に呼び出されていない昼休み
彼が戻ってくるまで、杉村くんが一緒にいてくれた
「君たち二人の関係が面白いからさ」
「えー、からかってる?」
「まさか」
でも、
杉村くんはそう言って口を閉ざした
彼が帰ってきたからだ
「じゃ、俺、購買いってくる!」
「うん、いってらっしゃい」
杉村くんは不思議だ
私たちのこの関係以上にずっと
「直矢となに話してたんだ?」
「小テストの話」
「ああ」
私は咄嗟に嘘をついた
正直に答えてはいけない気がした
「先生はなんて?」
「文化祭の実行委員やってくれって」
「蒼琉が?」
「そうなんだよ、めんどくせえ」
そう笑う彼は、どことなく嬉しそうだった
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とまとちゃん(プロフ) - rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好きさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 19時) (レス) id: dbb7af4aeb (このIDを非表示/違反報告)
rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好き(プロフ) - 面白いですね (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5c4cf51bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作成日時:2018年2月3日 0時