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春から高校生になる私たちだが、
私も彼も近くの同じ進学校に通うことが決まっていたので、
あまりお別れと言う気もしなかった
「蒼琉、写真とろう」
「えー、4月からも同じなのに?」
「私のセーラー服は見納めだよ!!」
「んー、まあ、そっか」
しぶしぶだった彼も
カメラを向ければ笑顔で写っていた
それからというもの、
彼の友達や私の友達もワイワイ集まってきて
なんだかすごい大人数で写真を撮った
すごく、すごく、楽しかった
全部彼がいたから
彼といたから
経験できたんだって思えば
自然と彼に感謝の気持ちでいっぱいだった
「ありがとう」
「それ、小学校の時も言ってたな」
三年後もきっと言ってるよ
君とだったら、君がいてくれたら、
私は、私の高校生活は、
きっと、絶対に楽しい
「きっと三年後も
こうやって君と笑って
君にありがとうって言って
君と笑っているよ」
「俺もそう思うわ」
単純かもしれない
バカなのかもしれない
浅はかなのかもしれない
でも、私には
彼と笑う未来しか想像できなかった
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とまとちゃん(プロフ) - rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好きさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 19時) (レス) id: dbb7af4aeb (このIDを非表示/違反報告)
rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好き(プロフ) - 面白いですね (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5c4cf51bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作成日時:2018年2月3日 0時