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冬休み間近になったころ、
私は一人教室に残っていた
先生と二者面談をするためだ
「A…?」
「蒼琉」
離れるって決めたあの日以来、
彼とは一度も口を聞かなかった
彼も話しかけには来なかった
「何してるの?」
「二者面談」
「なんで?」
「生徒会の話だと思うよ」
「ああ、
じゃ、帰るわ」
「うん、ばいばい」
久しぶりに話した彼は、少し大人っぽくなった
口数が減ったからかもしれない
髪の毛をきったからかもしれない
遠くに行ってしまったきがして
置いてかれた気がして
でも、どこか安心している自分がいる
もう、彼は私の所へは戻ってこないって
そう思えたことが
嬉しくて
その分、悲しかった
「おまたせ」
「いえ」
先生との二者面談も、どうでもいい
それくらいに、今の彼との距離感がちょうどよかったのかもしれない
でも、どこかで彼を追いかけたかった
「転校生の子と何があったか教えてくれる?」
「はい」
今起こっている問題なんて全て振りほどいて
彼に
彼女じゃなくていいから、
隣にいさせて
と伝えられたらどんなによかっただろう
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とまとちゃん(プロフ) - rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好きさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 19時) (レス) id: dbb7af4aeb (このIDを非表示/違反報告)
rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好き(プロフ) - 面白いですね (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5c4cf51bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作成日時:2018年2月3日 0時