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一年の終わり、
噂で、彼と彼女が別れたと聞いた
なぜかショックだった
でも、嬉しかった
久しぶりに、彼は私の家に来た
家族旅行のお土産を起きにきてくれた
ついでに、雑談しに来たと笑っていた
「もう一年になるね」
「うん」
その一年は、卒業してからなのか、
あの、音楽室の日からなのか
私が泣き喚いた日からなのか
でも、あの不思議な関係になってから、
というのはなんとなく、わかった
「なんで、あの子と別れたの?」
「うーん、なんでだろう」
「なんとなく、なの?」
「なんとなくって言われると違うんだよな」
よくわからなかった
でも、直感であの子じゃないと思ったのだとしたら
それほど嬉しいこともなかった
「やっぱ、もうちょっと遊びたいんだよね」
「全然わかんない」
「だろうね」
二人で笑った
あの文化発表会の日以来、
こんな日がくるとは思ってもいなかった
「この先、俺が誰と付き合っても
もし、誰かと結婚したとしても
俺の中で一番大切なのは、Aちゃんだと思う」
「なにそれ、すごく謎なんだけど」
私もって言っていたら、
言えなかったから、
彼の隣にいれなかったのかな
「Aって呼んでもいい?」
「じゃあ、私も蒼琉って呼ぶ」
付き合ってはいないはずなのに
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とまとちゃん(プロフ) - rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好きさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 19時) (レス) id: dbb7af4aeb (このIDを非表示/違反報告)
rei(・v・★) ”蓮依”@ 楽天好き(プロフ) - 面白いですね (2018年2月4日 16時) (レス) id: 5c4cf51bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作成日時:2018年2月3日 0時