【アイナナ】ハッピーホーム。 6th

【261】 ページ24

.




「百さん、今日のご飯何がいいですか？」

「……お肉。」

「はい。お肉にしましょう。」



と、晩御飯のメニューでチャラになってしまう。

パアッと顔色が明るくなり、ぎゅうっと抱き締めながら、えへへ、なんて言う。

可愛いところ、あるんだよね。



「と、A。」

「はい。…え？」

「はいって言った！取り消し無し、待った無し！女に二言は無し！！」



それを言うなら男でしょう、なんて言葉は出さずにひたすら百さんの頭を撫で続けた。

そんな私達を見てか、大和くんがボソッと呟く。



「夫婦っつうより、拗ねた子供をあやす母親。」



大和くんの呟きに納得せざるを得ない私と、不満な声を上げる百さん。



「違うよ！親子だったらあんなことこんなこと出来ないでしょ！？Aのオムネを堪能するのも夫の俺だけだよ！？」

「確かに、Aちゃんはなかなか……。」

「大和、そんな目でAを見てるの？」

「違います！それは百さんでしょう！」

「そうだよ！奥さんをそんな目で見ちゃいけない！？いつイチャイチャ出来るんだろうくらいしか考えてないよ！」

「それはそれでどうなんですか。」

「本当にね。」



そんな自慢気に言われても、私はどう反応すればいいのか分かんないし、大和くんも困ってる。



「じゃあ、一緒にご飯作ろ？」

「うん！そんでイチャイチャだよね！？」



これで百さんのご機嫌とりは終わりを告げた。



.

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←【260】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す