【アイナナ】ハッピーホーム。 6th

【259】 ページ22

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「だとしてもです。いいですか？百くんは、必ずAさんの気持ちを真正面から受け止めてくれます。」



そっと頭に手を乗せられ、優しく撫でられる。

だからこそだよ、なんて口には出せない。

やっと、Re:valeが気持ちのわだかまりが無くなって始動出来たというのに、私のせいで拗れるのは絶対に見たくないから。



「と、すみません。これでは百くんが妬いてしまいますね。」



さっき妬かないって言ってましたけど。



「妬かないですよ、きっと。」

「そうですか？自分には、爆発寸前のように見えますが、気のせいでしょうか？」

「え？」



後ろを振り向けば、私と同じ目線の高さにしゃがみこんでいた百さんが口を開いた。



「オレの一番、簡単に諦めるの？」

「簡単、じゃなかったんだけど……。」

「ん？」

「何でもないです。」



にっこりと笑顔を作ってから、壮五くんにさっきはごめんねと謝る。



「私、今のままの壮五くん好きだよ。無理矢理キャラを濃く見せようとしても、壮五くんは絶対無理しようとするし心配になる。かっこよくて、優しくて、礼儀正しくてお兄ちゃんみたいで、辛いものが大好き。全部、壮五くんらしさだよ。」



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