もう一人の六年は組は、あたし 参

第二百三十話 ページ46

〜カナside〜

遅くなってしまったな…多分、兵助・三郎次・伊助の三人は、委員会の活動をとっくに終えているんだろうな。

ﾄﾞｶｰﾝｯ！！

い、今のは、砲弾の音だな…三木ヱ門が使っているのか？でも、あたしが帰って来ているから、そろそろ文次郎も帰ってくるはずなんだが…

何を呑気にユリコ達を使って打っているんだろうか。地獄の会計委員会は、今日も算盤を弾いていると思っていたんたが。

今日の会計委員会の活動は休みにして、また別日に回すことにしたのか？いや、今日は四年生が外に出て実戦の実習に行くと、タカ丸が言ってたな。

それに入門票には、あたしの前に四年生の奴らがサインはしていなかったから、三木ヱ門では無いはずだ…

なら誰が…？何か心配だな。よし、様子を見に行くか。【火気厳禁】の貼り紙を読むのは、一旦後回しだ。



砲弾の音は、ここから聞こえてきた。火器を得意とする忍たま達が火器の練習をする場所だ。


ﾋｮｺｯ ←物陰から覗き見た音

氷上「あれは、あたしと同じ火薬委員会である、二年い組の池田三郎次と一年は組の二郭伊助…二人とも、何をやっているんだ？」

少し覗いただけじゃ、何をやっているのかが分からないな。もう少し、近付いて見てみるか。


木砲に、火縄銃・火縄、手裏剣や焙烙火矢、それから火器達が荷車に積まれてある。火薬を使った後のような匂いがする。

二人とも、火器を使った武器の練習をしていた様だが、あまり上手くいって無さそうだな。表情からして読み取れる。

今話しかけて励ましても、多分だが落ち込んだままだろうな。今は、そっとしておくか。そうとなれば、あたしは火薬庫に戻って【火器厳禁】の貼紙を読むとするか。










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