今日もここから 。

ON AIR 14 ページ15

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｢てつや ... ？｣

私てつやに抱きしめられてる ... ？

て ｢寒いかなって思って｣

｢あ、そういうことか(笑)大丈夫だよ。ありがとう。｣

それでもきつく抱いてくるてつや 。
まるで何かを伝えてるような

て ｢俺さ実は ...｣

そこには 卒業式のときと同じ目のてつや。
何を言おうとしてるの ... ？
今度こそは聴けるのかな？
てつや ...

そのとき電話が鳴る。とし からだ。

｢あ、電話 ...｣

てつやに手を遮られる。

て ｢出なくていいよ。てか 誰？｣

｢とし ...｣

て ｢尽く邪魔してくんなあいつは(笑)出なよ。心配してんじゃん。｣

｢うん。｣

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と ｢あ、A？｣

｢私の携帯だよ(笑)｣

と ｢そうだな。(笑) まだ帰らんの？｣

｢うーん。そうだね。｣

と ｢寂しいからはよ帰ってきて｣

なんでそんなこと言うの？期待するじゃん。
辞めてよ とし 。諦めようと思ったのに諦めれないじゃん。

泣きそうになるのを堪える。それが てつや にはバレたみたい。
携帯を奪われる。

て ｢大丈夫だよ 〜 すぐ帰る 〜｣

と 言って 電話を切ってくれた。
助かった。

｢ありがとう。てつや ...｣

て ｢いいのいいの(笑)...そんなにとしみつのこと好き？｣

好き？好きに決まってるじゃん。とし に必要とされてる自分が嬉しいもん。

｢大好き ...｣

て ｢そっか。｣

ねえ。てつや なんでそんなに悲しそうな顔をするの？さっき言おうとしてたことと関係ないあるの？

｢てつや、さっき言おうとしてたのってなに？｣

て ｢え？あーもういいよ。帰ろっか。｣

立ち上がろうとする てつやの 裾を掴んだ。

｢言ってよ。てつやは昔からそうじゃん。肝心なことを言わない。そろそろ教えてよ ...｣

て ｢... っ、｣

｢ねえ、てつや。｣

て ｢...俺さ ｣

真剣な目で見つめてくる てつや 。

て ｢高校んときから Aのこと好き。
としみつ のこと好きなの知ってる。けど辛そうなお前見てるのは嫌。だからさ｣

さっきみたいに キツく抱きしめられる。

て ｢俺にしとけよ ...｣

小声でそう呟く てつやの声は 波の音にかき消されそうになるけど 全身から伝わってくる。

て ｢ダメ？｣

私は ... どうしたい？
としのこと好きなままでてつやと一緒に居ていいの？
けど としのこと好きなままでいるのも辛い ...

て ｢俺が全部忘れさせたる。｣

てつやが真剣に言うから 私も ...

｢うん ...｣

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