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後始末 ページ15
「……ということがありまして」
「うわぁ」
事情を軽く説明すると、四善がドン引きした。
「学校一のイケメンがストーカー気質のヤンデレとは、千年の恋も覚めそう」
「それな」
すると、唐突に六谷に抱きしめられた。
え、どゆこと?
「……怖かったな」
頭を撫でられる私。あれ……なんか、不思議な気持ち……
心に溜まっていた熱を持った泉が溢れ出してくるような。
気づくと私は泣いていた。
「ろっくんって男のくせに母性に溢れてるよね」
「五月蝿い」
そんな会話を聞きながらは、私は赤ん坊以来の涙を流した。
で。
「……これ、どうしようか」
ひしゃげた玄関の扉を見る。五月さんすげぇって思ったけど、終始ごめんなさいモードだったので責めないでおいた。
「あー、これ、うちで業者に頼んどくわ」
ここで六谷。
「え、まじ」
「料金は心配すんな。これでも貯金はあるんだ」
拝んどこ。
「あと、一日一回見回りに来る」
六谷さまさまだな。ありがたやありがたや。
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月20日 20時