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*
「一」
「二の」
「────三!」
フレームの中をくるくると回り、やがてゴールネットに寄り添うようにボールは沈んだ。
────三本、シュートを決められたのだ。
「よっしゃ!!」
まず声を上げたのは天元くんで、天元くんはそのまま私を思いっきり抱きしめた。力一杯抱きしめるものだから、呼吸が苦しかったがそれよりも伝わる体温に私の瞳からはまたぶわっと涙が溢れた。
「天元くん」
「うん、何、ちゃんと俺聞いてる」
「私、ごめんね。逃げてごめんなさい」
「いいんだんなこと。俺もごめんな。あの人とは何もない。本当だ。だからAちゃん聞いて欲しい」
「うん」
「────俺はAちゃんが好きです。俺はAちゃんと恋がしたい。俺の彼女になって下さい」
ころころと転がるボールは私たち二人を静かに見守っていた。
「────はい。私も天元くんと恋がしたい。天元くんが大好きです」
嗚咽だらけでちゃんと伝わったか心配だったが、さっきよりもぎゅっと抱きしめてくれたからきっと伝わったはすだ。
「うん。しよう。一緒に」
「天元くん、好き。大好きだよ」
「俺も好き。だからんな泣くなって」
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三月の専属ストーカーなつめみく - れんごくさんがむせるとよもっ、って可愛すぎて一人で悶絶するわ (10月25日 16時) (レス) @page3 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - ひよさん» ひよさん、またお会いできて本当に嬉しく思います、そしてコメントもありがとうございます(;_;)天元様と夢主のキラキラして輝く瞬間と2人の葛藤を書けていけたらな、と思っております。ゆっくりではありますがお付き合い頂けると嬉しいです!よろしくお願い致します! (2022年5月5日 18時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 蓮さま、新作ありがとうございます!! 学校のアイドル、天元さまは似合いますね♡ 純な夢主ちゃんと天元さまの恋がどう進むのか楽しみです。更新はどうか、無理のないペースで!! (2022年4月29日 20時) (レス) @page7 id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮 | 作成日時:2022年4月24日 14時