30秒 【 ころん 】

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連れられたのは駅近くの居酒屋


ガヤガヤした中で 瑞希に手を引かれる。


『 あっ、この子 ともみちゃん！！バイト先が一緒なんだ。仲良くしてあげて！！』


童顔 スタイル抜群 おっとり系


まさに男が求める理想の女の子って感じ

両隣に美少女いて私浮かない？大丈夫？？


『 Aさん？…わたし ともみって言います。よろしくお願いします！』


わぁ、可愛いが渋滞してる

私の場違い感
もっとオシャレしてくればよかった。

「 よろしくね〜、…ね、トイレってどこ？メイクしに行きたいんだけど…」


『あっちだけど、…あっ、もう着いたって！！』


ねぇ、タイミング！！
こんな軽くメイクしたぐらいのほぼすっぴん状態で
きついって、

とりあえずリップだけでも塗っておこう。


新作のリップを唇に塗って
束ねてた髪をほどいた。


今できる精一杯のオシャレを。



なんて私は後悔した。
どうしてこうも偶然に 私達は出会ってしまうんだろう。



そんなの運命とさえ信じてしまうよ。


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