年下彼氏、いかがですか？【Kento.N】

◯3.Kento side ページ3

金曜日の夜はなんだかみんな楽しそう。


リカコさんに唐揚げ定食を頼んでから、通知の来ていたLINEを開く。


ミリアだ。


『撮影なう！けんちゃんはご飯食べたかな？』


可愛らしい顔をしたミリアの自撮りと共に他愛ないメッセージ。


思わずほおが緩む。




『大学終わって常連の居酒屋さんでメシ食ってる。撮影ファイト！』


「なになに〜彼女か？」


にやにやしながら聞いてくるタクミさんにまあね、と素っ気なく答えて唐揚げを頬張る。


．


ミリアと出会ったのはいつだったっけ。
たぶん冬だったと思う。

俺の一目惚れだった。


渋谷であったミリアは高校生でいわゆる読モってやつ。


高身長な美人。

スタイルの良いカラダ。

きっと色んな女の子が憧れるんだろうなって思った。

そんな女の子。


･


アイドルの仕事も順調。
大学も、プライベートも充実してる。


何も足りないものなんかなかった。


そこに、キミが現れたんだ。

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