前日 ページ21
楽しい時間はあっという間にすぎるものだ。
真緒「それじゃあ、また明日な。」
凛月「うん、お休み〜♪」
A「楽しんできてね。」
私達は真緒と別れて家に戻った。
「凛月くん明日修学旅行だったの！？」
「二泊三日だってね！長いな〜。」
家に帰ると凛月はお母さんたちに質問攻めをくらっていた。
まぁ、言ってなかったんだもんね。
凛月「３日なんてあっという間だよ。
…Aに会えなくなるのはホント嫌だけど…。」
A「昨日帰ってきたのに明日また居なくなるってね…。」
「あら、あんた達また仲良くなったわねぇ。」
「元々仲は良かったけどね。良いことだよ。」
凛月「…俺達良い夫婦に(A「お黙りください。」…照れちゃって♡」
そうだよ。
君が心臓止まりそうになる発言をしてくるから、
私の口は暴言しかはけなくなったんだよ。
凛月「あ、今回は俺もま〜くんもいないし、どうしよう…。」
私の部屋に入った途端そんなことを言う凛月。
A「…何を？」
凛月「Aの送り迎え。」
A「…別にいいって前から言ってるじゃん…。」
凛月「俺が嫌なの。
そうだな…。男には頼めないし…。」
A「なんでよ…。というか凛月の知り合いって男ばっかじゃん。」
凛月「そう。
それだから問題なの。」
凛月は携帯の画面を見る。
凛月「無難なやつを…。
ナッちゃんもあんずも修学旅行だし…。
兄者…。じゃないやつ…。」
なんで零君駄目なの？
凛月「…王様も駄目。迷子になる。」
レオ先輩何歳児？
王様とか呼ばれてる人が迷子になっちゃ駄目じゃない？
凛月「は〜くんもこっち方面じゃないし、
まずあの子も見た目女の子だから危ない…。」
なるほど。それは分かる。
凛月「じゃあセッちゃんかス〜ちゃん？」
A「司くんはこの前話したから少しは仲良くなったよ。」
凛月「ふ〜ん。
じゃあセッちゃんね。」
A「…え！？」
今の私の発言で、どうしてそうなった！？
凛月「あまりにもス〜ちゃんと仲良くなって
Aを取られたら最悪だし。」
A「誰がたった数回話しただけの子に取られるか！」
凛月「わかんないよ〜。俺も一週間くらいであんた好きになったし。」
ほら、そういうところだよ…。
凛月「しかももう頼んじゃったし。」
A「…嘘！？」
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