彼がいたから ページ12
司 「今は会えていないかもしれない、
合わせる顔がないのかもしれないけれど、
心のなかに彼がいる限り、彼の心にもあなたがいます。
そうして人は、生きる力を得るものなんです。
だから、もうすぐ会えるんです。彼に。」
A「…。」
司 「言う言葉は決まっていますか？」
A「…うん。」
司 「それなら良かったです。
…すみません長々とお話してしまって！」
A「ううん。ありがとう司くん。」
司 「…お二人がいち早く仲を取り戻すことを祈っています。」
…司くんのお人好しも、
Knightsの先輩方に似たんだろうな。
気がつけば知らない公園にいた。
司 「少し見せたいものがあるのです。
そちらのbenchiに座って少々お待ちを。」
そう言うと司くんは、どこかへ行ってしまった。
はて、見せたいものとは…。
でも、司くんは本当に大人だ。
私なんかよりいくつも歳上に見える。
同い年なのに、なんだか助けられてばかりだなぁ。
凛月と関わったことで、色んな人に助けてもらった。
沢山の人に出会えた。
同じクラスの柚ちゃんと咲ちゃん、
夢ノ咲の創くんや英智先輩、レオ先輩に泉先輩、嵐先輩、司くん。
零くん、
真緒。
こんなに友達いたっけ？って思う。
凛月と出会わなかったら、
こんなに多くの人たちと出会えなかった。
恋の苦しみも分からなかったし、
愛し愛されることすら分からなかった。
凛月がいなかったら、
毎日があんなに楽しくはなかったよ。
私は、あなたが近くにいないと駄目みたいだ。
今度こそちゃんと伝えるから、
凛月に会いたい。
すると突然音楽が流れ出した。
ピアノの音色…。
そういえば凛月、ピアノが好きって…。
A「…え？」
凛月「…！？」
〜凛月視点〜
ー１時間前ー
嵐 「だから、あの公園に行くわよ。」
凛月「嫌だ寒い…。」
泉 「何を今更。
あそこはちっさいけどステージみたいなブロックの段差があるから、
練習にはもってこいでしょ？」
凛月「そんなとこで今まで練習しなかったじゃん…。
それよりも、Aとどうやって仲直りするか考えてよ。」
泉 「それはレッスン終わってから。
はい、行くよ〜。
って！王様もだよ！何やってんの！」
レオ「いや、例の楽譜を探してて…。」
？例の楽譜？
〜〜〜
スペルミスたて続けにすみません…。
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