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Aside
気づけば式が始まる時間になっていた。
体育館に入れば、見知らぬ人がジロジロと私を見た。
「フウッ」
ギュウギュウに体育館に詰め込まれた新入生
空気が悪すぎてクラクラする。
#21「A、大丈夫か?」
隣に座っている昇太が、なぜか少しニヤニヤしながら言う。
「ご心配なく-」
少し強がるけど、全然大丈夫なんかじゃない。
#21「嘘つけ。顔ひきつっとるやん」
「……っ」
#21「隣やし、なんかあったら言えよ」
私の発した "ありがとう" という言葉は
式の始まりを告げる挨拶によってかき消された。
校則などの話を聞いて式は終わった。
教室に戻った私は、倒れこむように席に座った。
柴田くんは、眉毛を八の字にして心配したように私を見た。
#31「今井さん、、?」
「んっ、、?」
#31「大丈夫……ですか?」
「…うん、あ、タメでいいよ」
#31「うん」
やっぱり柴田くんはいい子だ。
ガラッ_______________
勢いよく教室のドアが開いた。
『おはようっ!入学おめでとう』
担任らしき人が大きな声で言う。
声が、、、大きすぎるよ。
柴田くんなんて、捨てられた子犬のように震えてるもん。
ビックリするわそんなもん。
『みんな-元気ないぞ-!ほらスマイル!』
この人、、、、、なんなんだ、、、。
多分誰もがそう思ったと思う。
昇太はずーっとケタケタ笑ってるけど。
こうして本格的に私の、高校生活が始まった。
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すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 了解しました (2018年3月22日 21時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ありがとうございます!お願いします (2018年3月21日 20時) (レス) id: 3950307191 (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 大丈夫です! (2018年3月21日 16時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 特にありませんが、おまかせでも構いませんか? (2018年3月21日 14時) (レス) id: a589a13f8c (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» コメントありがとうございます!ジャンルはこれがいいとかありますか? (2018年3月20日 23時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーき | 作成日時:2018年1月10日 23時