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健大side
俺の近くで フワッ と笑う君。
その笑顔が愛おしくて、俺だけのものにしたくて、心が ズキズキ と痛む。
俺だけのものにするなんて、どうしていいか分からない。
どうせ今の俺なら、それが分かったとしても何もできない。
そんな自分が嫌だ。
#14「…俺はどうすればいいんだよ」
「石田先輩…?」
顔を覗き込んでくる君。
#14「あ…いや」
「そうですか…」
男石田…行けっ!
そう心の中で、自分に言い聞かせる。
#14「や…!待って」
「はい…?」
髪を揺らして振り返る君の姿に、心臓が ドクドク と高鳴る。
#14「マッサージ…してくれへん?」
「はいっ!」
満面の笑みで返事をしてくれる君。
そんな君の姿を見て、"俺はなんで心を閉ざしていたのだ"と後悔した。
#19「健大、マッサージしてもらうの?」
#14「うん」
#19「じゃあ、先帰る」
#14「おう。じゃーな」
#21「じゃあ俺たちも」
#31「山崎さんにアイス奢ってもらうわー」
「いいなー」
#19「Aだけだったらいいよ」
「やった」
ワイワイ と話をして3人は帰って行った。
ベットに寝転ぶと、「失礼しまーす」と言ってマッサージを始める君。
この部屋に2人しかいないと考えるだけで、体が熱くなる。
俺、何考えてんだよ。
「ここ、まだ痛いですか?」
#14「……」
「先輩…?」
#14「…え?」
「ここ、まだ痛いですか?」
#14「あ、ごめん。そこ、ちょっと痛いかな」
「はい、わかりました」
そういうと、優しくマッサージをしてくれる君。
「あの…何かありましたか?」
#14「え…なんで?」
「俯いてること多いような気がして」
#14「そっか…」
「あ、もしかして "好きな人"のこととかですか?」
少し ニヤニヤ しながら聞いてくる君。
#14「まぁ…そんなところかな?」
「良かったら聞きますよ。プレゼント迷ってる時とか」
#14「ありがとう」
言えるわけない
俺の好きな人は
君だから。
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すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 了解しました (2018年3月22日 21時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ありがとうございます!お願いします (2018年3月21日 20時) (レス) id: 3950307191 (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 大丈夫です! (2018年3月21日 16時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 特にありませんが、おまかせでも構いませんか? (2018年3月21日 14時) (レス) id: a589a13f8c (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» コメントありがとうございます!ジャンルはこれがいいとかありますか? (2018年3月20日 23時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーき | 作成日時:2018年1月10日 23時