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Aside
気が付けば私は、先輩方も昇太もたつも居ないところにいた。
「ここどこ…」
周りは真っ暗で何も無かった。
「暗っ…。ってあれ?」
よくよく見てみると、はるか遠くに光が見えた。
「よし、行くか」
頬をパチンッ と叩いて、その光に向かって歩き出すことにした。
『A!』
誰もいないはずなのに、名前を呼ばれた。
振り返ってみるけど、そこに立っている人の顔はハッキリ見えなかった。
「なんですか…?」
『そっちは天国だよ。戻っておいで』
天国…?
私は天国に行こうとしていたんだ…
「ありがとうございます」
『間に合って良かった』
私に声をかけてくれた人は、どこかへ消えてしまった。
私は来た道を戻ることにした。
しばらく歩くと、さっきまでは無かったところにドアがある。
ドアを開けると、とても眩しい。
反射的にキュッ と瞑った目を開ける。
スッ_________
体に力が戻った。
グッ と手に力を入れると、そこには明らかに誰がの温もりがあった。
『A…?』
『今、手握ってくれた!』
どこか懐かしい声が私の名前を呼ぶ。
重く、痛い瞼を開くことにしてみた。
「…ん…」
#31「A…!」
「…たつ…?何泣いてるの?」
#31「ウッ…グスッ…Aのばかぁ…!」
「え…?」
少し体を起こして辺りを見渡してみる。
そこには、私の顔を覗き込んで大粒の涙を流しているたつ、
右手をギュッ と握りしめて静かに涙を流す昇太、
左手を握りしめて俯いて涙を流す坂本先輩、慎吾先輩、
少し離れたところで、肩を並べて涙を流す山崎先輩、石田先輩が居た。
「「「「「A!」」」」」
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すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 了解しました (2018年3月22日 21時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ありがとうございます!お願いします (2018年3月21日 20時) (レス) id: 3950307191 (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 大丈夫です! (2018年3月21日 16時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 特にありませんが、おまかせでも構いませんか? (2018年3月21日 14時) (レス) id: a589a13f8c (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» コメントありがとうございます!ジャンルはこれがいいとかありますか? (2018年3月20日 23時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーき | 作成日時:2018年1月10日 23時