27. ページ27
昇太side
たつの顔が、笑顔から急に暗い顔になった。
#31「しょ…昇太! あっち行こ」
焦っているのか、たつの目にはうっすら涙が浮かんでいた。
#21「えっ…? たつ、落ち着け。何があった?」
#31「ん!…あれ」
下駄箱に続く廊下を指さすたつ。
そこには、山崎先輩に抱き締められているAが居た。
#21「…っ」
胸が締め付けられる。
胸がズキズキ、ズキズキと痛む。
今にも涙が溢れそうになった。
たつに見られたくなくて、俯くことしかできなかった。
Aは、山崎先輩が好きなのか?
山崎先輩はAが好きなのか?
たつは、俺の頭にポンポンと手を置いて少し離れたところに移動した。
俺はなぜか足が動かなかった。
俺は…俺は…
Aが好きなんだ。
そう改めて感じた。
山崎先輩だけじゃなく、たつにだって渡したくない。
でも…俺とAの間に、大きくて分厚い "幼馴染"という壁がある。
今の俺には、その壁は乗り越えることができない。
ズキズキ
Aの事を考えると胸が痛む。
あぁ…。たつもAの事が好きなんだ…。
ズキズキ
心臓が破裂しそうだ…。
俺はなぜ、こんなにも苦しいんだろう…?
俺はなぜ、"幼馴染" を卒業できないんだろう…?
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 了解しました (2018年3月22日 21時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - ありがとうございます!お願いします (2018年3月21日 20時) (レス) id: 3950307191 (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» 大丈夫です! (2018年3月21日 16時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 特にありませんが、おまかせでも構いませんか? (2018年3月21日 14時) (レス) id: a589a13f8c (このIDを非表示/違反報告)
すなっち(プロフ) - ちーちゃんさん» コメントありがとうございます!ジャンルはこれがいいとかありますか? (2018年3月20日 23時) (レス) id: c32c3f8c05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーき | 作成日時:2018年1月10日 23時