第42話 ページ47
場地「そろそろ帰るか
悪いな、こんな時間に付き合わせてよ」
A「そうね
あーあ、誰かさんのせいで明日は授業中寝ちゃうだろうなぁ〜」
場地「お前たまには不真面目になれっつぅんだよ」
A「性格上、無理なの」
一虎とのデートではお互い黙ったままだったな
今思えばあの時の彼は少し様子がおかしかった気がする
私に言えない何かを抱えていたのだろうか
私にできることは本当にないのだろうか
場地「なにボケーっとしてんだよ」
背中をバンと叩かれる
A「きゃっ！もう、それやめてって言ってるでしょ！」
場地「お前が何度も引っかかるのが悪いんだよ」
そんなやりとりをしてるうち家に着き私は口を開く
A「ねぇ、圭介
私・・好きな人が出来たの」
そう言った瞬間、圭介は目を見開き私を凝視した
A「もしかしたら振られるかもしれない
うざいって突っぱねられるかもしれない」
自分で言葉にし、口が震える
あの日の一虎が今でも脳裏に焼き付いている
彼も私と一緒にいたいと思ってくれていたんじゃないか
なにか理由があって避けてるんじゃないかって
僅かな可能性に賭けたい
A「私、自信ない・・でも彼を救いたい・・
できるかな？」
圭介を見つめると二カッと笑われる
場地「お前なら大丈夫だ
俺の幼馴染なんだからよ
俺が保証してやる」
目に涙がにじむ
A「そっか、それなら安心ね！
前は告白される前に俺に通せとか変な事言ってたのに」
場地「お前に告白するやつはどんなか知らねえからな
でも”お前が好きになるやつ”ならぜってぇ大丈夫だ」
A「ありがとう、圭介」
二人で向かい合い笑う
場地「じゃ、帰るわ」
A「うん、おやすみ圭介」
場地「おう、おやすみ
じゃあな」
そう言って圭介は私の頭を不器用に撫でる
少し指先を立ててくしゃくしゃと撫でるからきっと髪が乱れている
手が離され、圭介は歩き出す
その背中を私は見つめる
場地「あ、そうだ」
圭介はもう一度振り返る
場地「A！
うまくいくといいな、そいつと！
幸せになれよ」
満面の笑みで叫ぶ圭介に私は同等の笑みで答えた
A「もう、いきなり何よ！
絶対なってやるから！」
場地「おう！絶対だかんな！」
圭介の姿が見えなくなり玄関に入る
今のやりとりが一虎の時と重なり
胸の奥にわずかな不安を感じた
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レナ(プロフ) - ロキロカさん» ロキロカ様！ありがとうございます！楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2021年8月26日 14時) (
レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - すたーさん» すたー様！コメントありがとうございます！更新は波がありますが気長にお待ち頂けると幸いです！ (2021年8月26日 14時) (レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
ロキロカ - レナさん» では楽しみに待っています！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: b7f1a55b66 (このIDを非表示/違反報告)
すたー(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2021年8月24日 23時) (レス) id: f613f7667d (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ロキロカさん» ロキロカ様！コメントありがとうございます！申し訳ないのですが作品の内容に関する質問・要望には一切お応えできません汗（一度答えるとキリがないので）ご了承ください。ただ一つだけ言うと最終的な結末は決めているので気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2021年8月24日 13時) (レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2021年7月19日 22時
