第17話 ページ19
真っ暗闇な上に耳を塞いでいるせいで殆どの情報がシャットアウトされている
一虎くんに耳を塞ぐよう言われてからそれなりの時間が経っていた
時々、振動が伝わり誰かが倒れたことが伝わる
一虎くんは無事なのだろうか
怪我をしていたらどうしよう
そう考えていると口が勝手に彼の名前を紡いでいた
A「一虎くん・・・？」
・・・・・・・・
スルッと布が外され真っ暗だった視界に光が差す
塞いでいた耳ももう外していいと認識し手をよける
数時間ぶりの光
目の前には一虎くんがいて私を起こしてくれた
A「さっきの人たちは・・・？」
一虎「・・・逃げた」
A「4対1で勝っちゃったの！？」
一虎くんって本当にケンカが強いんだ・・
一虎くんの後ろに視線を向けると鉄パイプのようなものが無造作に転がっていた
A「あれは・・」
一虎「あ？なんでもねーよ、気にすんな」
一虎くんは立ち上がり背を向ける
・・・・・怒ってるのかな
私が油断したせいで危険な目に遭わせたんだもんね・・
圭介にも忠告されていたのに
一虎くんが来なければどうなっていたのか、想像するだけで恐ろしかった
A「あの・・一虎く・わっ」
一虎くんはいきなり自分が来ていた学ランの上着を脱ぎ乱暴に投げつけてきた
一虎「早くそれ着ろ」
A「？？？」
何のことかわからず首をかしげる私に一虎くんは本格的にキレる
一虎「お前・・・自分がどんな状態なのかわかってねぇだろ」
一虎くんがこちらを向きその視線を辿る
行きついたのは肌けて下着が丸見えの私の胸元だった
A「っ〜〜〜〜〜！！！！！？？？？？？/////////」
声にもならない悲鳴を出しとっさに一虎くんの上着で体を隠す
一虎「ちっ・・・・・・俺より先に他の奴に見られるなんて・・やっぱ殺しときゃ・・」
一虎くんが何かをつぶやいていたが今の私には聞き取る余裕などなかった
今すぐここから消え去りたい衝動に駆られる
見られた相手が一虎くんという事実でより一層私の恥ずかしさは増した
しかし頭上で大きなため息が聞こえ、少しだけ我に返る
一虎「警戒心持てってあんだけ言っただろ」
A「ご・・ごめんなさい・・」
一虎「あと少しでも遅かったら・・・」
一虎くんの言い分はごもっともだ
言い返せず顔を下に向ける
すると一虎くんは、しゃがんでまた私と同じ目線になる
そして
一虎「本当に・・・よかった」
私を抱きしめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1523人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ(プロフ) - ロキロカさん» ロキロカ様！ありがとうございます！楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2021年8月26日 14時) (
レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - すたーさん» すたー様！コメントありがとうございます！更新は波がありますが気長にお待ち頂けると幸いです！ (2021年8月26日 14時) (レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
ロキロカ - レナさん» では楽しみに待っています！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: b7f1a55b66 (このIDを非表示/違反報告)
すたー(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2021年8月24日 23時) (レス) id: f613f7667d (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ロキロカさん» ロキロカ様！コメントありがとうございます！申し訳ないのですが作品の内容に関する質問・要望には一切お応えできません汗（一度答えるとキリがないので）ご了承ください。ただ一つだけ言うと最終的な結末は決めているので気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2021年8月24日 13時) (レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レナ | 作成日時：2021年7月19日 22時
