4話 ページ6
襲ってきた男の人は何処だろう
視界の下の方に人が写っていて、チラッと見るとその人は地面に倒れていて気絶していた
何が起こったのか、目の前の人が誰なのか
気になるけどとにかく助かったことに安堵し、壁に背中を預けたままその場に座り込む
「あ...あり、がとう...ございました
...あっ」
今、気付いた
私の着ているブラウスのボタンが何個か千切れていて胸元がはだけていたことに
それに気付いて急いで隠すけど、きっと目の前にいる人に見られたよね？
すると目の前の人は自分の着ているパーカーのジッパーを下ろしはじめた
「...あ、あの」
その人はジッパーを1番下まで下ろして、深く被っていたフードを取ると、着ていたパーカーを脱いで私に近づいてくる
少しだけ身構えていると、私の肩にその脱いだパーカーを掛けてくれた
「...っ」
驚いた
この人がどんな顔だとか、そんなことは気にしてなかったけど
今まで深く被っていたフードの下の素顔は
首に、ドラゴンの刺青を入れ
ピンクゴールドの髪をした
顔が整ったイケメンだった
「...怖い？」
あまりにもジッと彼を見過ぎてしまっていたようで
それが彼には、私が刺青が入っていることに怖がっているように感じたのか刺青をそっと撫でる様に触れた
その時一瞬悲しそうな表情を浮かべたように見えたのは気のせいだろうか
「あ、いえ...怖くは...
ごめんなさい、ジロジロとっ」
驚きはしたけど、怖いという感情は不思議となかった
むしろ直前に襲われる恐怖を体験したから、今はそれ以上に怖いことなんてない
怖くないと言ったことにホッとしたのかな
無表情なのは変わらないけど、少し雰囲気が柔らかくなった気がした
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娃莉紗(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» コメントありがとうございます！そのお言葉だけで更新頑張れます...(´；ω；｀) (2021年10月25日 20時) (
レス) id: 877b6d7b57 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - ゑ、めっちゃ好きです。更新頑張ってください(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ。 (2021年10月25日 19時) (レス) @page5 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：娃莉紗 | 作成日時：2021年10月24日 19時
