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昔話 3 ページ18

2人は、優しく穏やかで刺激的で、愛に溢れた日々を過ごした。


そんな2人の毎日の挨拶“大好き”に、その感情を秘め始めたのはいつからだろうか。

もしかしたら最初から、ずっとずっとお互いが特別だったのかもしれない。




『なァ〜、アイズ』

「…何?」

『だァい好き♡』

「あー……俺も」

『アハ、知ってる〜〜!』






人社会で生活する内に彼は少女以外からも言葉を覚え、本来の彼の性格が顔を出すようになった。


落ち着いていて、素直で純粋で、褒めたり愛を伝えたら不慣れだからか照れ臭そうな顔になる。

そんな彼が、私は何よりも大好きだった。




 


二人は、島の中でも街から離れた森の中に家を建てて暮らしていた。


買い物などで人前へ出る時は正体を隠していたが、いつの間にか“半獣”と“A”が住んでいる噂が広がり、やがて、物珍しさからか、天竜人たちが護衛と共に島に訪れた。




Aはそれに気づいて島の隅に避難したが、アイズは数日前から別の島におり、一緒に行動はできなかった。


帰ってくる日は分からないが、たまたま天竜人がいる日に帰ってきて、ましてやこの広い島で天竜人とアイズが会う可能性は低い。




しかも、噂によると、お目当ては“半獣”ではなく“A”だったため、まあ大丈夫だろうって、慢心していた。











でもま、会っちゃったんだよな。




目が見えなかったから例の行列の前にでちまってさ。









その頃の私には、“最悪の未来”が見えてたから。

だから、“未来”を変えたくてアイズの下へ走った。








向こうで何があったかは知らねーから、これはあくまで予想な。


アイズがブチギレる天竜人に謝るけど許してもらえなくて、恐らくフードで耳を隠してたと思うんだけど、それを暴いた。


それで、“A”と“半獣”の片方を見つけたと騒ぎ出して、アイズに問い詰めただろう。

“Aはどこにいる”、と。


でも言わねーだろ、アイツならさ。





だから、天竜人は、怒って引き金を引いた。






____その瞬間、

その瞬間をちょうど見ちまったんだ。





引き金を引いた天竜人と、それに頭を下げる街人、


_______銃で撃たれる“最愛の人”。






間に合わなかったんだなァ、って。

自分を責める私の声を掻き消すほどの怒りだった。





撃った天竜人を殺した。

その家族の首も折った。

邪魔をした奴 隷たちは消した。

護衛のサイファーボールも刻んだ。







ただただ絶望して、虚無感のままに己を晒した。

きゅうじゅうさんわ!→←昔話 2



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無礼物(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!嬉しいです〜!ただいま公開させていただきました!1話ずつのゆっくり更新ですが良ければご愛読ください〜!! (4月27日 2時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです!続編の4を見たいんですがパスワード教えてもらえますか? (4月26日 17時) (レス) id: 8f5dfff377 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - Rin'lanさん» ありがとうございます〜!!続きは修正中だから非公開にしてて、修正できたものから公開するようにしてます…!申し訳ないです。かなり遅いんですけどちまちま更新するので良ければ気長にお付き合いください! (3月6日 5時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - 楽さん» ありがとうございます!!続きはあるんですけど手直し中でボロボロの状態なのでもう少しお時間頂きたいです…!すみません!楽さんのコメントでそのことをどこにも書いてないことに気づきました…!!書いておきます!本当にありがとうございます! (3月6日 5時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - めっちゃ面白いです!…続きってどうやって見るんですか? (3月4日 15時) (レス) id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無礼物 | 作成日時:2018年2月18日 22時

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