(物理的に)小さかった降谷さんがいる世界へと行きました。【名探偵コナン】II

第五十一話 ページ8

「うちの事務所でなんつーことやってんだ…おお！？なんだそのかわいこちゃんは！！しょっ、少々お待ちを！！！」



それは、一瞬の事だった。

毛利小五郎が帰ってきたと思ったら、ヨレヨレの服からぴっしりとしたスーツに着替え、ボサボサの髪を綺麗に整え

クマが出来ていた目元は、血色がよく元の色に戻っていた。



「このっ！毛利小五郎にご依頼ですか！？いや、依頼のはずだ！！なんてったって私は名探偵、眠りの小五郎ですから！！」



手を握られずいっと顔を近づけられる。



「は、はあ…」



そんな返事しか出なかった。



「まあまあ、毛利さん。彼女も困っていますから…」


「彼女ぉ？ま、まさかこのかわいこちゃんが安室くんのぉ！？」


「…ええ、僕の大切な」



そう言えば、私達は付き合っているのだろうか。



「…ね、A」



これで、ごめんなさいはないか。



「…はい」


「あっちょっとお父さん！！今大事なとこなんだから邪魔しないでよー！！」


「あぁ？俺ん家に入んのに邪魔とかあるか！！」


「この二人は久しぶりの再会なのよ！？もう！わかってないんだから！」


「知るかってんだ！」



これは、そろそろ出た方がいいな。



「透、そろそろ…」


「そうですね。毛利さん、僕達帰りますね。蘭さん、事務所を貸してくださりありがとうございます。それでは」



透は私の手を引き、事務所を後にした。

第五十二話→←第五十話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す